物理を勉強している人、あるいはそろそろ物理の勉強を始めようかな、と考えている受験生の中には
- 物理の勉強方法が分からない
- できれば物理を独学で勉強していきたい
- オススメの問題集とか参考書とかあれば知りたい
といった悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
そんな人に向けて記事を書きました。
この記事を読むことで
- 具体的な物理の独学勉強法がまるっと分かり、
- 半年後までに物理が得意になっているビジョンが見えます。
それでは行ってみましょう~
この記事の信頼性
実はたまごも初めは大の物理嫌い。高2の春の時点では物理で普通に赤点を取ってたりしてました。
しかし、これから紹介する勉強法を実践してみたところ、、、
- 半年後の定期テストで初の満点をゲット。
- 高3の夏に受けた東大模試で30/60点(偏差値60強)をマーク。
といった成果が表れました。なので割と再現性はあるかと思います。
また主に使用したテキストも国指定の教科書と「リードα」の2冊だけですので、環境も整えやすいかと思います。
・国指定の教科書
・リードα
スポンサードサーチ
前提として:物理の本質は理解・思考型の科目であるということ
始めに大切なことを書いておきます。それが
物理は理解・思考型の科目であり、暗記型の科目ではない
ということです。
これは僕が通っていた高校の物理教師が耳にタコができるほど言ってたことです。
赤点を取っていた時期の僕なんかは、これに対し
などと疑ってやみませんでした。
しかし物理が大の得意となって初めて気づいたのです。
あ、物理ってマジで理解・思考型の科目だったわ、と。
受験物理に出てくる公式・数式にはすべてに意味があります。
はっきり言って、公式や解放の暗記だけで太刀打ちできる単元など一つとしてありません。
もし今、物理に少しでも暗記要素があると考えている人は、すぐにでもその考えを捨て去りましょう。
それが物理を独学で極めるための第一歩ですよ。
独学の前準備:目的意識がはっきりしていると尚良い
いきなり独学を始める前に、まずは物理を勉強する目的意識ははっきりさせておくとよいです。
これをするのとしないのとでは勉強のモチベーションや内容の理解度に大きな差が出てきます。
まあ要は「なぜ物理を勉強するのか?」を自分に問え、ということなのですが、具体的には
- 身の回りの現象(虹とか)を物理を通して理解できるようになりたいから
- アニメ・漫画・CMの描写を物理の知識を使って検証してみたいから
こんな感じでOKです。
ちなみに僕の場合は後者でした。
YouTuberはなおさんの「理系大学生が検証してみたシリーズ」に感化され、自分でもCM・漫画の描写を「物理」で検証してみたいなぁという動機がありましたね。
もし3ヵ月~半年といった短期間で物理をマスターしたいならぜひ明確な目的を持っておくべきです。
ちなみに、物理を勉強する目的がぼやけていると
- 公式・数式がモノトーンに見えて物理の勉強がつまらなくなる
- 1ヵ月くらい勉強しているとなんのためにやっているのか分からなくなる
って感じで悪影響になります。
物理の勉強を「楽しく」かつ「続ける」ためにも、目的意識は必ずはっきりさせておきましょう。
それではいよいよ本題です。実際の独学の進め方を見ていきますね。
とはいえやり方はいたってシンプルで
- 教科書を写経
- 基礎問題を解く
- 応用問題を解く
- 東大の入試問題を解く
この4つを繰り返すだけなんですが。
スポンサードサーチ
物理の独学勉強法その1.教科書を写経
というツッコミが聞こえてきそうですが、写経が割と効果的なんです。物理嫌いの人には特に。
やっぱり手を動かさなきゃならないので、写経するといやでも内容が頭に入ってくるんですよね。
黙読で理解できるのであれば、もちろんそれに越したことはありません。
ですが昔の僕も含め、そもそも物理が苦手な人って教科書を黙~って読もうとすると5分くらいでウトウトしちゃうのが関の山じゃないですかね、書いてあることがチンプンカンプンだから。
そういう人にとって写経は意外とバカにできませんよ。
理解度が桁違いですから、一度騙されたと思ってやってみるといいと思います。
写経の際のポイント:ロボットにならない
とはいえ最終的な目的は内容を理解することであって、写経はその理解を助ける手段でしかありません。
目的と手段を混同しちゃって「写経さえしてればいい」みたいな発想をするのはタブーです。
写経を行う際は必ず「内容理解」を念頭に置いて行ってくださいね。
内容がちゃんと理解できたか確認する方法
教科書の写経が済んだら、内容を理解できたか確認しましょう。
確認方法はいたってシンプルで
というもの。
例えば「加速度」の項を勉強したなら
みたいな感じで口頭でアウトプットする。
学んだ内容が口をついて出てくるようであればそれは理解できた証拠です。
ちなみに現在僕は地方の国立の医学部に通っているのですが、そんな医学部の定期試験の勉強でもこの確認方法を重宝しています。
かなりオススメです。
物理の独学勉強法その2.問題集(リードα)の基礎問題を解く
教科書の内容を理解できたら、確認のため問題集を解いていきましょう。
使う問題集は「リードα」です。
「リードα」をオススメする理由としては、単元の割り振りとか進め方に関して国指定の教科書とリンクしている部分がかなりあって学習が進めやすいからですね。
とにかく教科書の内容を理解したら、リードαで同じ単元の小問をガンガン解いていきましょう!
ペースは単元ごとで結構です。
章ごとに問題集を解いてると最初の方にやった内容なんて忘れてますからね。
問題集に取り組む際のポイント①基礎問題は最低3周は回す
物理は基礎力がものを言います。
例えばの話、等速円運動の周期を導出するためには、運動方程式「ma=F」が欠かせません。
そこでもし加速度の学習が不十分だったら…?
当然、等速円運動はマスターできませんよね。
基礎がなっていないまま進めていると、気づいた時にはすでに手遅れだったりします。
これでは軌道修正もかなり面倒です。
教科書を一通り読んだら基礎問題を解いて理解度を確認する。とにかくこれを繰り返します。
最低3回。条件反射で反応できるくらいにまで問題集はやりこみましょう。
問題集に取り組む際のポイント②答えは意地でも見ない
冒頭でお話ししたように、物理=理解・思考型。
そのため物理の成績をみるみる上げたいのであればとにかく自分の頭を使って考えることです。
たとえ解き方が分からない問題に出くわしても安易に答えを見ないようにしましょう。意地でも自分の力で解くということを意識してください。
とはいえ意地でも答えをみないといっても時間は有限ですよね。
いつまでも見ないわけにはいきません。
あくまで僕の場合ですが、1問にかける時間は最大で30分までと決めていました。
30分と聞くと長いように聞こえるかもしれません。
しかし30分もウンウン唸って奮闘した問題というのは、その先絶対忘れることはありません。
それになにより答えを見たときの爽快感がヤミツキになります。
最初の2週間くらいは地獄なので覚悟が必要
考える癖がついていない最初の2週間くらいは、自分の頭で考えるということが地獄のように感じられることでしょう。
ただその苦痛も2週間くらい続けていれば和らぐので安心してください。
考えることが苦でなくなり、解法がスラスラ出てくるようになるからです。
問題集に取り組む際のポイント③ベストな復習サイクルで回していく
記憶を効率的に定着させるため、僕はエビングハウスの忘却曲線に則って復習スケジュールを組み立てていました。
具体的には
- 翌日→2回目
- 3日後→3回目
- 1週間後→4回目
- 2週間後→5回目
- 1ヵ月後→6回目
といった具合ですね。
実際にやってみると、7回目以降の復習を行う必要性を感じません。6回も復習したら確実に定着するからです。
スポンサードサーチ
物理の独学勉強法その3.問題集(リードα)の応用問題を解いてみる
基礎事項をこねくりまわして応用問題に立ち向かう力を身につけていきます。
要は実践力を身につけようということです。
リードαの場合、応用問題ではいろいろな大学の過去問が使われていたりします。
そしてそれらが全て良問で構成されているため何回解いてもオイシイです。
内容理解・基礎問題最低3周を完ぺきにこなせた人は応用問題に手を出してみましょう。
自分でも驚くほど解けるようになっているはずですよ。(確信)
応用問題が解けるようになると自信がつく
応用問題が解けるようになると、物理に対する自信がみなぎってきます。
今までの物理ニガテがまるで嘘のように感じられ、同時に自分には本当は物理の才能があるのではないかと思えるようになります。
この段階までたどり着いたということは、物理の本質「理解・思考型の科目である」が分かっている証拠です。
そうなればあとは慣性の法則よろしくどこまでも物理の点数を伸ばしていけるでしょう。
日常生活に物理を当てはめてみたくなる
また応用問題が解けるようになると、日常生活に物理を当てはめてみたくなってきます。
ますます物理が楽しいと感じられるようになってくれば、あとはどんどん勉強を進めていくだけ。
もはや勝ちゲーです。
物理の独学勉強法その4.東大の問題にチャレンジしよう
リードαの応用問題が解けるようになった物理独学マスターのあなた。
試しに東大の入試問題にチャレンジしてみましょう。
東大の入試問題は頭を使って考える癖がついていないと解けないようにできているので、物理力を高めるのにうってつけの教材だからです。
以下が顕著な例です。
こんな感じで東大物理では(化学でもそうですが)、受験生が初めて見る・知るであろう知識や条件を問題にぶっこんできます。
東大としては受験生がそれらを理解しうまく解答に落とし込めるか見ようというのです。
これらを多くこなすことで本物の応用力が身に付くのです。
東大と聞くと雲の上の存在に思えますが、ぶっちゃけリードαの応用問題を完璧にこなした人なら45~50点くらいは普通に狙えるはずですよ。
スポンサードサーチ
まとめ:物理がチョー苦手という人でも大丈夫
上記の独学勉強法に対して
と反論したくなる人もいるでしょう。しかし冷静になって考えてみてください。
僕のスタート地点は定期テストでの赤点です。
そんな人間ですらたった1年半で東大模試・偏差値60の域まで達したんですから、まして皆さんにできないはずありません。
大事なのは努力の方向を間違えないこと。
そしてそのうえでその努力を続けることです。
「正しい方向の努力とは何か」についてはこの記事で余すことなくお伝えしました。
あとは皆さんがそれを実践し続ける、ただそれだけです。
正しい方向の努力は必ず実を結びます。
ほんの数ヵ月の辛抱です。頑張ってください。
それでは!
コメント